セミナーなどの企業イベント映像・撮影 音声収録編-1 基本的な音声収録
【動画制作オプトインクがお伝えするお役立ち動画コラム】
昨今、スマホカメラの性能向上や、予算の兼ね合いなどで、社内イベントや研修・セミナーなどを自社内で行う方も多くなったと聞きます。
そんな中で撮影業者・制作会社に依頼する場合、何が違うのか記載していきたいと思います。
①音声収録-1 基本的な音声収録
②音声収録-2 応用編
③投影されたスライドの収録
④人物映像の撮影
⑤1ショット撮影以外が必要になるよくあるシーン
⑥音声調整(編集時)
上記6項目(6回)にわけて説明いたします。
①音声収録-1
まず、注意頂きたいことは、「会場にて自分の耳で聞こえた音」は、周囲の動作音や空調音・スピーカーの反響音などがあるため、
「耳で聞こえた印象通りに収録できないということです。」
会場では気にならず、登壇者の声がしっかり聞こえていたとしても、それは自分自身が無意識的に選んで音を聞いているからです。
しかし、収録された音声は、無意識に省いている音声が発生位置順に全部収録されているため、とても聞きづらい音声となります。
これは、スマホの内臓マイクや、ビデオカメラの内臓マイクはで収録した場合にほぼ確実に起こります。
では、どうしたらそれが防げるのでしょうか。
それは、スピーカーから流れる音声をそのまま収録することです。
いわゆる「ライン音声」というものを収録することで解決します。
セミナー会場などでマイクの音声を調整する機械を見たことがあるかと思います。
いわゆるPA卓と呼ばれるもので、直接登壇者の音声を出力・収録・調整する機械で、会場に依頼しここからライン音声を用意してもらいます。
会場に言えば、用意してくれるなら簡単と思われる方もいると思いますが、依頼時に気を付けないといけないことがあります。
①会場のどこに用意してもらうか、事前に伝える。
②収録する機械の入力コネクタの種類を伝える。
③ライン音声、マイク音声なのかを伝える。
上記3点を明確にしておかなければなりません。
①は準備時間短縮などのため、今回は省きますが②、③は明確にしておかないと収録時、とても困ることになります。
②収録する機械の入力コネクタの種類を伝える。
スマホなどに入れる場合3.5ミリジャックと呼ばれる、イヤホン端子の形状でないと筐体に刺すことができません。
音声の端子の種類はキャノン、RCA、フォン(6.3ミリジャック)など複数種類あり、どの端子でほしいのか、明確にしておかないといざ撮影するというときに、させない・・・」ということになります。
つまり、どんな機械で音声を収録するのかを決めておかないといけないということです。
※業者などはキャノンを使うことが多い。会場から変換コネクタを借りられる場合もあるが、借りれないこともある。
※収録されている音声を聞けないと接触不良などにも気づけないため、音声入力したらイヤホンなどでモニタリングできないような機種は極力使わない。
③ライン音声、マイク音声なのかを伝える。
ライン音声とマイク音声の明確な違いは音量です。
少々割愛しますが、「ライン音声は大きい」「マイク音声は小さい」ものです。
マイク音声入力しかできない機械も民生機だと多く存在し、その機械にライン音声を入れると音声はバリバリに割れます。
割れた音を収録してしまうと、編集などでもどうにもなりません。
対してライン音声入力の機械にマイク音声を入れると小さすぎてほとんど聞こえません。
編集時音量調整しても無理やり大きくするためノイズだらけにになり、どうにもならないことが大半です。
尚、収録の機械によって、左右されますが、できればライン音声で収録することをお勧めします。
その方が、ホワイトノイズや細かいノイズが少なく、よりクリアな音声を収録できるからです。
まとめ
・スマホやカメラの内臓マイクは使わない。
・ライン音声を会場に手配してもらい、収録機材にどの端子で刺すのかを伝えておく。
・ライン音声を入力でき、イヤホンがささり、入力した音声を常時聞ける機械を使う(業務機はほぼできます)
上記を踏まえ、クリアな音声で重要な内容をしっかり残してください。
次回は、会場に音声の用意を断られた・PA卓からとって下さいと言われた、PA卓やスピーカーがない場合の対処法を記載していきます。
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オプトインク 森田眞弘2011年から映像制作・技術会社にて企業映像や記録・配信映像にて |