セミナーなどの企業イベント映像・撮影 音声調整(編集時)
【動画制作オプトインクがお伝えするお役立ち動画コラム】
今回は企業イベント編最後の回を記載していきたいと思います。
①音声収録-1 基本的な音声収録
②音声収録-2 応用編
③投影されたスライドの収録
④人物映像の撮影
⑤1ショット撮影以外が必要になるよくあるシーン
⑥音声調整(編集時)
これまで撮影現場の事柄を記載してきました。
アーカイブや記録、Eラーニングシステムに格納する際、編集しひと手間加え使用する事が多くあるかと思います。
撮影素材の調整と聞いて、色や明るさなどが思いう浮かぶ方は多いかと思いますが、企業イベントの収録において一番大切なのは音声の聞き取りやすさです。
さて、音声の調整とは大きくわけて下記2つです。
1.ボリュームの調整
2.ノイズ処理
1.ボリュームの調整
ボリュームの調整は、大きい声と小さい声の差を減らし、適正と言われるボリュームにラウドネスメーターやリミッターなどを使うことで調整します。
編集ソフトによってエフェクト名が違ったり、個人個人の好みが大きく分かれる部分ではありますが、音を均一にし、割れないように調整するというゴール地点に関しては、あまり大差がありません。
※全く調整しない業者、現場での調整で完結する業者などもいます。
2.ノイズ処理
ノイズ処理ですが、簡単にできるものから時間がかかるものもあり、かつノイズの種類が豊富です。
簡単に書き出すだけでも下記が想定できます。
①ホワイトノイズ(サーという音)
②電源ノイズ(ない時もある)
③反響音(ない時もある)
④リップノイズ(唇を開け閉めするぴちゃぴちゃした音)
⑤呼吸音(人による)
⑥咳払い(その時々による)
⑦鼻をすする音(人による)
ただ、アウトプットの媒体(視聴環境)によっては、あまり気にしなくても問題ないこともありますが
イヤホンで聞いていると想定した場合、不快音と感じられるものは極力取り除いてあげた方が良いでしょう。
①-③に関しては、一般的な業務用ソフトに処理するための機能がついていることが多いです。
しかし、④-⑦に関しては音専用のソフトを使用したり手作業で一つ一つ行わないといけなくなります。
手作業で行った場合、膨大な時間がかかります。作業開始時に作業の落としどころを自分で定め、無理ない範囲で作業しましょう。
まとめ
今回音声に関して記載しましたが、昨今、映像媒体(TV・ネットなど)に触れる機会が非常に多いため、音声はきれいで当たり前と言われることがあります。
いくら頑張って作業しても、きれいで当たり前なものなので、誰にも気づかれず日の目をみません。
しかし、作業を手抜きしすぎると音声が汚いと文句を言われます。
大切なのは、どこまでもっていくかの落としどころなのです。
この記事を書いた人
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オプトインク 森田眞弘2011年から映像制作・技術会社にて企業映像や記録・配信映像にて |