舞台・発表会・コンクール・ホールでの撮影に関して②
【動画制作オプトインクがお伝えするお役立ち動画コラム】
前回色々と記載しましたが、
弊社では記録映像を主体にカメラ割り・撮影をしています。
演出用のカメラ・ワーク用カメラを置くこともありますが、基本軸は記録映像で主に分かりやすさを主軸にしています。
一番大切なものは、全景引き画と音声と考えています。
記録映像で重要なのは「いつ」・「だれが」・「どこで」・「何を」を明確に伝えることです。
そのため、全景引き画はそれらを1枚画で表すことができるため、重要なのです。
人物の出はけなども引き画が無いと全てを映すことは非常に困難になります。
かつ、リハーサルをみれずに撮影する場合も少なからずあり、予測で撮影するしかないこともあります。
その際は、編集上全景引き画に一度逃げるという手段を使えないと事故の確率が上がります。
もちろん、1CAM配信や1CAMでの記録映像撮影も行っていますし、引き画が無くてもどうにかできるノウハウはあります。
ただ、映像が無難になりすぎてしまうので、映像的な面白みは低くなるでしょう。
音声に関して
ホールなどの撮影時多くの場合は会場・持ち込み音響の方からライン音声を頂きます。
マイク・曲(CDなど)・3点吊りマイクのエアー・バウンダリーマイクなど音と一口に言っても種類は様々です。
さらに、拍手などもないと臨場感がなくなってしまいます。
基本的には会場のスピーカーから出ている音のミックス+拍手+引き画があれば最低限欠損はなくなるのです。
別の機会に詳細を記載しますが、演劇・ミュージカル・歌などの曲+声がある場合など複数種類の音が混ざるときは、気を付けないといけないことがあります。
当日の公演で声が小さくても臨場感などから違和感がない場合があります。
ただ、編集にもっていくと現場で感じた臨場感はなくなり、違和感が顕著になります。
さらに、複数の音声が混ざっていると特定の音(この場合は声)だけを大きくするなどは出来ないのです。
それを防ぐためには、編集で声を調整できるように、曲+声+拍手のように
別系統にて会場に用意して頂く必要が出てきます。※対応できない会場もあります。
記録映像は切り取る仕事であるのは間違いありません。
それだけに特化していまうと編集の時にブラッシュアップができなくなるのです。
多くの場合、杞憂で終わったり、結果論そうだったというように何事もなく終わります。
しかし、切り取る以上のことが必要になる場合は確実にあるのです。
そして、こういったブラッシュアップ作業はどうしても時間・工数がかかります。
どの案件にも必ずできることではありません。
クライアント・ジャンル・アウトプット・自身のプライドなどで天秤にかけて完璧ではなく最善もしくは限りなく完璧に近い状態を目指すようにしましょう。
普段から撮影・編集・映像に携わっていると思い込みから、誰も気づかないことに時間をかけてしまうことがあります。
何をもってして完璧かは終わってみないと分からない・見る人ごとに違うということも少なからずあるのです。
そこまでする必要なかった→お客様の金銭的負担が増える
バックアップ多めに、過去の経験から予測で限りなく完璧に近づける→工数・機材が増えすぎて赤字になる。お客様に頑張りが伝わらない。
という悲しい結末を迎えないように事前のすり合わせをしっかり行いましょう。
【動画制作オプトインクがお伝えするお役立ち動画コラム】
この記事を書いた人
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オプトインク 森田眞弘2011年から映像制作・技術会社にて企業映像や記録・配信映像にて |